~初心の眼と情熱の沼~
入門コース1期に参加してくれた中村悟さんが、ご自身のnoteに参加レポートを書いてくださいました。
以下は、悟さん自身のレポートに対するアンサーソングです。
MBCC6年ぶりに“聖地”にもどる
これまで6年に渡りオンデマンド学習&オンラインコースとして実施してきた入門コースをアップデートして、MBCCの歴史が刻まれた浜松町の会場に戻ったのは2025年の11月でした。
講座を見直すに至った理由は主に2つでした。
コーチングの基盤をつくるという本来の目的にミートさせるため。
着地させたいものが重なる共感コミュニケーター講座と一本化をはかるため。
そして、これを機にEMCC(欧州メンタリング&コーチング評議会)の承認コースとして申請することに決めました。
EMCCにはFoundation(基盤)という教育レベルのカテゴリーがあり、それがまさに私たちが実現したい“基盤を磨くプログラム”にぴったりだったからです。
入門とは何に入門することか
MBCCの入門は、基盤を磨く入門です。これは、まず簡単なところから始めてみましょう・・・という入門とは異なります。コーチングの初心者として、できるだけ早く「できた感」を手にしてもらうならば、簡単なところから始めてみましょう・・・のほうがよい。これは間違いありません。
たとえば、相手(クライアント)が話したことを、とりあえず承認の言葉で返す。
そのために、いくつかのフレーズを覚えましょう。みたいなこと。
たとえば、「これができますか?」という閉じた質問(=はい、いいえ、で済む)を、「どこまでできると思いますか?」という開いた質問(=はい、いいえ、で済まさず考えることを求める質問)に変換してみよう。みたいなこと。
けっこう簡単です。主体的に学ぶ意思を持った人たちが集まる場において試せば、それなりに機能して、うまくいきそうだという手ごたえを感じます。
それが悪いというわけではないけれど、MBCCの入門は違うことをやります。
- コーチングの本質とは何か。
- コーチングが機能するメカニズムはどんなものか。
- 専門職、専門的な技法としてのコーチングは、一般用語として漠然と語られるコーチングと何が違うか。
- 専門的な技法を活用する者に求められる構え、姿勢とは。
私たちが言う入門とは、誇りと覚悟を持って一つの世界観と理路に入門する、ということです。
よくわからんなあ、そんなこと言っても具体的にスキルを教えてくれなきゃ、意味がないのでは。
という人もいると思います。
その気持ちはわかるのですが、残酷な事実をお伝えしなければなりません。
さらっと学んで、すぐに使えるスキルは、もう既に生成AIが担っています。
彼らは契約しているサブスクの範囲でいくらでもコーチしてくれるし、24時間いつでも呼び出すことができます。
さらっと学んで、ささっと活用できるコーチングスキルは、もはや人間の担当領域を外れています。
あなたはチャッピーのいちばん安いサブスク相当の報酬で、24時間いつ誰に呼び出されても明るく“今日はどんな御用ですか”と、クライアントを迎え入れることができる?
わけ、ないですよね。
だからMBCCは、コーチングの本質に入門することを、入門と言っています。

そして、意外な入門者が
正直なところ、まさかこの人が聖地に戻ったMBCCに入門してくれるとは期待もしなければ、予想もしていませんでした。
それはマインドフルリーダーシップインスティテュート(MiLI)理事の中村悟さん。MiLIはMBCCが誕生した場であり私は共同創設者ですが、悟さんとは事業展開の相談などをすることはあれど、コーチングもちゃんと学んでねと思ったこともなければ、言うつもりもありませんでした。
だっていろいろ忙しいし、自分の世界を持っているし、むしろコーチを束ねてディレクションしていくとか、そういうことならあり得るかもしれんが・・・と。
ところが、まあ結果はどうだったかというのは、私がどうのこうの書くよりも、悟さんのnoteをぜひ読んでください。念のために申し上げておきますが、悟さんと裏で握って書いてもらったものは、一文字たりともありません。それが嘘だとばれるときがきたら、私はICFとEMCCの資格を返上し、MBCCの代表を引責辞任します!
悟さんが携わっていたYahoo!(現Lineヤフー)の組織・人材開発の現場、マインドフルネスメッセンジャーとしてゼロからイチへの牽引、その後のポートフォリオキャリアの展開。そこにある彼の鋭いアンテナと広いスコープをもって、こんなふうに入門の手応えを受け取ってもらったことに、私はこの上ない喜びを感じています。
コーチングはもう死んでいる
いま世界が混沌とするなかで大きく枠組みが変わろうとしています。複雑な社会システム、それ以上に複雑な自然科学のシステムのダイナミズムが、激しく人間を揺さぶっています。この揺れ動きは、今後ますます強くなるでしょう。
コーチングという再現性を担保された科学的な手法を未来につなぐには、これって簡単にできることじゃないという、コーチング教育者にとっても学ぶ人にとっても不都合かもしれない真実を、真正面から受け止める必要があります。

これからのコーチには、人間としての成熟した基盤や学びを常にアンラーンしていく初心の眼、非連続的な世界の変化に適応するアジリティが不可欠です。
それはチャッピーでも言ってくれるよね・・・と思われたら、仕事にはなりません。
そんなコーチングは、もう死んでいる。
だから、ちょっと厄介だけど情熱が湧き出る沼に入ってみませんか。
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