意味づけなのか決めつけなのか
例えばあなたが接した際、「偉そうだな」と思った相手がいるとします。
さて、この人について、どうして「偉そう」思ったのでしょう?
・腕を組んで、顎を上げて片足に重心をかけて立っている
・相手を見下ろす目線の高さからじっと見つめている
・身体を左右に振りながら歩く
・何か言うと「はぁ、なるほど」と平坦な音で答える
こんな態度(動作)を取られたら、確かに「偉そう」と思ってしまうかもしれません。
しかしここで、ちょっと考えてみてください。
・体幹が弱くて、気づくと重心が偏ったり頭の位置が体の中心からずれた立ち姿勢になっている
・身長が190cmあるため、たいていの人と目線を合わせようとすると見下ろすことになる
・まっすぐ歩く正しい筋肉の使い方が学習できていない
・自身が相手の言葉に影響されない(気にしない)タイプなので、自分が発している言葉に意識が向いていない
ひょっとすると、この人の態度は、性格や傾向ではなく、これらの筋力や意識の向け方の問題かもしれないのです。
私たちは、自身の経験から「こういう態度だから○○だ」を「○○だからこういう態度なんだ」と変換し、「態度の原因」を受け手側で決めがちです。
でもそれは、あくまでも「受け手側の推測」なのです。
自分の中で「この人は○○だ」と思ったとき、自分の中で一拍おいて「どうしてそう思ったのか」と今ここで観察している事実に着目することで、違う可能性が見えてくるかもしれません。
コーチは「こういう行動をするときは人はこういうことを考えているものだ」と決めつけるものではなく、そこにユニークさと様々な可能性を見出す職業だと私は思います。
もちろん、発している側がそれらの身体動作や言動の知識やスキルを磨くことで、誤解を防ぎ円滑なコミュニケーションを目指すことはできます。
でもそれはあくまで発する側が考えることであり、受け手側が要求する(できる)ことでも、意味を決められることでもありません。
だからこそ、「今この場で何が起きているか」に着目する、それらの情報やそれらを統合して受け取った情報を必要に応じて相手に確認し共有していくことが、誤解のない安全な関係性に繋がっていくのではないか。
そんなことを考えました。
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