コーチングの質問が浮かばないあなたへ
コーチングを学び始めた頃「クライアントに何を質問してよいかわからない」ということ、起きませんでしたか。
クライアントが思考するための沈黙ではなくコーチが質問を考えるための空白ができてしまい、それが更にコーチの焦りにつながり、焦って聴けなくなる&クライアントが話しているのに次の質問を考えてしまう…という悪循環にはまり込んだことがある方も多いのではないでしょうか。
一方、先日の新しくなった会場開催の入門コースでのことです。
共感コミュニケーションの基本形、しかもまずは型どおりにやってみましょう、という基本形(*1)の実践を行いました。
*1:伝達や質問をせず、話し手の話を聴いて聞き手が受け取ったことを確認することだけをシンプルに行う。共有領域を増やしていく共感コミュニケーションの最も基本的な型。
聴く⇒確認する⇒聴く⇒確認する、を繰り返すシンプルな構造のワークなのですが、皆さん「つい質問してしまう」のです。
これ、今回に限らずMBCCでは比較的よく見られる現象です。
いわば、質問をすべきでないときに質問をし、質問をすべきタイミングで質問が出てこない状態です。
いくつか理由が考えられます。
1)共感コミュニケーションのときには純粋に相手の話をよく聴いているから
⇒ゴール設定や会話プロセスなどコーチ側が留意することを手放しているので、そもそも相手の話に集中しやすい
⇒純粋な好奇心を向けることで更に聴きたいことが出てくる
2)クライアントに今何が起きているのか、自分が何を受け取っているのかを認識できていない
⇒コーチング:意図やプロセスを意識した問いかけをするための「このクライアントが見えていない部分は何か」を認識できていない
⇒共感コミュニケーション:何を受け取っているのかを自身で認識していない・あるいはそれが「正しいか」にこだわってしまうため、自分が何を受け取ったのかを話し手に確認することができず、話し手に答えてもらうための質問をしてしまう
そのほかにも、コーチング時に「意図に沿った質問が思い浮かばない」も考えられます。
こうやって原因を考えてみると、
・相手の話に集中すること
・自分が何を受け取ったか(場に何が起きているか)を言語化することで認識すること
という、共感コミュニケーション、ひいてはコーチングを行うための聞き手(コーチ)側に必要な最初の一歩が見えてきます。
この通りの質問をすれば、相手の話したことを要約すれば。
そんなことを「コーチング」というなら、AIでもジャーナリングでも質問カードをひいても同じことです。人間である必要は既にありません。
そうではない、クライアントの語っていることを本当に受け取り、より効果的な関わりをしていけるコーチになるための最初の一歩は「聴くことと認識すること」だと入門コースで改めて感じました。

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