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ダイバーシティ推進がもたらすもの
我が家の近くには似たような条件(価格帯・品揃え・駐車スペース・営業時間など)のスーパーがいくつかあるのですが、気づくとAというスーパーに足が向いています。
店舗が新しくて明るいということもありますが、それならBもCもDも似たようなものです。それでもAに行くのはなぜか、というのが今日のお話です。
まずAは20時過ぎに行っても店員さんが多い。そしてその店員さんたちはときどき暇そうなくらいでカリカリしていない。更に店員さんの年齢が幅広い。もっと言うなら障碍を持った人もその中で普通に見かける。という特徴があります。
(なお、AのWebサイトによると、2023年度の障碍者雇用率は3.57%とのことなので、法定雇用率(2.5%)を上回っているようです)
人手不足?なにそれ?というくらい、いつ行っても店員さんをあちこちでみかけるのです。
どうしてそういう印象を持つのか、何か他のスーパーと違うのかを観察してみたところ…
ある意味欧米のスーパーのように、レジ係はレジを打つだけ、商品を陳列する係の人は陳列だけする。
陳列している人に「●●はどこにありますか?」と訊くと、多くの場合、どこか(恐らく問い合わせを受ける担当の人)に問い合わせて答えるか、サービス担当の人が呼ばれて出てくる。
明らかに邪魔にならない限り、お客さんがいてもきにせず陳列作業を続けている。
基本、棚がほぼ空にならないと補充を行わない。
レジ係には椅子が用意されていて座っていられるときには座っている。レジの現金はセミセルフでお客さんが機械操作。支払方法で紛らわしいもの(EdyとiDなど)は、特定の番号で示すように注意が掲示されている。
という特徴に気づきました。
レジ係は常にレジの前にいて、陳列の人は常に陳列をしているとなれば、手が空いたら別の作業をするように指導される店舗よりも人がいる(恐らくですが、実際の人数以上に視界に人が入る頻度が高くなるので人がいる印象が強くなる)のは当然です。
しかしそのおかげで、夜遅くに買い物をしても店員さんがあちこちに見えるので、安心して買い物ができます。
そして、複数業務を掛け持ちしない、臨機応変な判断が少ない、間違いが起きないしくみ化を行っている。
これらのおかげで、いろいろなことに気づき、複数の仕事を要領よく器用に仕事をこなせる人でなくても、働ける可能性が高まります。極端な話、Aのレジ係の人は、素早く間違えずに釣銭を渡す必要がない(そのような場面がない)わけです。
更に、レジ係は椅子がありずっとレジ前にいるので、体力や身長のハンデがあっても働くことができそうです。
そう思うと、出来ないことがある誰かにとってラクだったり間違いを防ぐためのしくみだったりするものは、そうでない人にとっても働きやすさにつながり、それが雇用の間口を広げ、従業員の余裕につながり、結果として顧客満足を上げるんだなぁと思った次第です。
働き方のユニバーサルデザインなのかもしれませんね。
(MBCCコーチ・トレーナー:関口詩乃)