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感情を押し殺す習慣
あなたが子どもの頃、転んで怪我をしたときのことを思い出してみてください。
そのとき、大人(親や学校・幼稚園・保育園の先生など)は子どものあなたにどんな声掛けをしましたか?
「痛くない、痛くない」
と言われた方も多いのではないでしょうか。
もちろん各人で様々かもしれませんが、私も含め昭和から平成前半に子ども時代を過ごした方の多くは、「痛くない、痛くない」と言われた記憶を持つ方も多いかもしれません。
子どもの頃、痛みを感じたときに「痛くない、痛くない」と言い聞かされることで、実際には痛いのに、本来感じるべき「痛い」を抑え込んでしまう。
長年のその積み重ねが、結果的に自分の感情に気付きにくくなってしまうのではないか。
だとしたら「痛くない、痛くない」と言い聞かされて育った世代は、心身の感覚や感情に気づきにくくなっているかもしれない。そんな可能性を感じさせるお話でした。
このお話は先日、現在開講中のエッセンシャルズ17期のソマティックに関する文脈の中で、受講生のりえさんがシェアしてくださったお話です。
無意識に思考や行動習慣が作り上げられる中で、決して否定できない可能性だと感じました。
痛いものは痛いのです。
転んで怪我をしたとき、「痛くない」と言い聞かされるより、「痛かったね」と共感される方が、痛いということを認識・受容し、結果として行動変容につながるのかもしれません。
少なくとも、心に無理な抑圧は溜まらないような気がします。
そういえば薬学教育でも、患者さんが辛い症状を語ったときには「それはお辛いですね」と共感を示すように指導しています。
実際の痛みを感じても「痛くない」と自分に言い聞かせ、なかったことにするよりも、自分の感情や身体の感覚に正直に向き合い、その上でどう対処していくか。
感情に逆らわないことが可能性を拡げる、そんな時代になってきているのかもしれませんね。
もし辛い出来事があったとき、「これくらいならまだまし」とか「もっと大変な人もいる」「こんなことでへこたれるなんて」と無理に抑圧してしまうのではなく、一度自分がどう感じているのか、どんな気持ちなのか、体のどこにどんな感覚があるのかを実際に感じ取り自己認識を深めることが、案外、もっと自然でもっとパワフルな未来につながるかもしれませんね。
※りえさん、掲載許可ありがとうございました。
(MBCCコーチ・トレーナー:関口詩乃)