仕事でコーチングを活かす(社内での活用)

MBCCで学ぶコーチングの本質と実践的なスキルは、さまざまなビジネスシーンに応用できます。MBCCならではの学びの要素が、どのようにビジネスに活かされるか。いくつかの例をご紹介します。

仕事でコーチングが活かされる場

チームマネジメント、部下育成

上司を動かすフォロワーシップ

会議の質向上

顧客との関係構築

MBCCのマインドフルコーチングがもたらす変化(1)

◆完全に聴く(マインドフルリスニング)⇒ 心理的安全性の向上

忙しい日常のコミュニケーションでは、本当の意味で「相手の話に耳を傾ける」ことは容易ではありません。聴いている“つもり”の人は多いのですが、マインドフルコーチングの基盤の一つとなるマインドフルリスニングの実践を通して、大半の受講生が「ふだん、相手の話を十分に聴いていないことに気づいた」という感想をもらします。

完全に聴くこと、裏を返せば、ただ自分が思いきり話せる時間をもつこと。MBCCで繰り返し行われるマインドフルリスニングの演習は、職場の人間関係における2つの安心につながっていきます。

反論や否定をされず、自分の考えや気持ちを話していいのだという安心

気の利いた説明や指導ができなくても、ただ聴いてあげるだけでいいのだという安心

聴くほうも聴かれるほうも心の鎧を脱ぎ、その場に自然体で共にいる。そこから生まれてくる心理的安全性(Psychological Safety)が、組織のパフォーマンスを支える礎となります。

この言葉は、ハーバード大学のエイミー・エドモンソン教授(組織行動学)によって、次のように定義されています。

自分が発言することに対して、チームメンバーが拒絶する、罰を与えるといったことがないという確信を持っている状態であり、チームは対人的なリスクを取るのに安全な場所であるという信念を、メンバー間で共有できている状態。

By ハーバード大学 エイミー・エドモンソン(組織行動学)

グーグル本社で「パフォーマンスの高いチーム」が他のチームと何が違うかを徹底調査した、プロジェクトアリストテレスという研究でも、心理的安全性の重要性が報告されています。
参照:Google

私たちは組織でのコーチングや受講生自身の職場での取り組みを通して、マインドフルリスニングが心理的安全性を底上げする起爆剤になり、誰ひとり犠牲を強いることなく、生産性の高いチームをつくる大事なファクターであると考えています。

MBCCのマインドフルコーチングがもたらす変化(2)

◇大切な問いを共有する ⇒ 当事者意識の高まり

コーチングは <コーチされる人の「答えを引き出すもの」> と説明されることがあります。しかしコーチングを組織に実装すれば、答えを出せない難題がなくなる・・・などと考えるのは非現実的です。

コーチングの考え方や技法が組織で大きなインパクトをもたらすのは、むしろ正解をみつけられない状況においてです。また、正解を一つにしぼることができない状況ともいうことができます。

今日、VUCAと呼ばれる不安定な環境に世界が包まれているといわれます。変動的で不確か、複雑に要素が絡まり合い、いったい何が問題なのかも曖昧な世界、という意味です。

組織のトップリーダーや部門のマネージャーも打ち手が見えない、的確な判断や指示を出せないことが、従来よりも圧倒的に増えているでしょう。

しかし人間は、正解を出せない曖昧な状態のままいるのが苦手です。過去の経験則や自分の関心事、さまざまな思惑や欲求にしたがい、間違ったゴール設定をしてしまう、安易な結論を出してしまう、といったことがあります。

MBCCでマインドフルコーチングのスキルとして学ぶ問い(質問)は、いわゆる「コーチの質問力」に限定されたものではありません。対話をするその場において、お互いの間から本質的な問いが醸し出されてくる経験を積んでいきます。

これは上司と部下の1on1や組織全体での思考の質を深めていくためのダブルループ学習、トリプルループ学習の能力を養い、多様な視点を持つ多様なメンバーの当事者意識を高めます。※図2参照

MBCCのマインドフルコーチングがもたらす変化(3)

◇カラダとつながったコミュニケーション⇒即効性を実感できるストレス管理

姿勢を変える、フーッと深く息を吐く。軽くストレッチする。ただそれだけでも気分が変わり、気分が変わると思考が変わり、発想が生まれてきます。マインドフルコーチングの奥義ともいえる身体とのコミュニケーションは、日常の会話にもすぐ適用できます。

MBCCではマインドフルネスの理解と実践に欠かせない“ソマティック”=心身は一体のものである、という考え方にもとづいて、コーチングという対話の在り方をアップデートしています。言語化される前の身体が発する情報は、自己認識や共感、コミュニケーションの質に大きな影響をもたらします。

世界のコーチングの最先端でも注目される“ソマティック”にもとづくアプローチは、奥が深いだけではなく、すぐに効果を実感できる手軽な実践法でもあります。

コーチングを本質から深く学ぶからこそ、自然な会話として日常での応用範囲が広がります。
マインドフルコーチングの学びを、すべての職場の叡智と活力のために。

よくある質問

Q:プロのコーチはどのようにして顧客を得ていますか?
A:経歴により様々です。コンサルタントや研修トレーナーの経歴を持つ人は、元の顧客基盤を通してコーチングの顧客を拡げている場合もあります。著書やSNSでの発信からインフル―エンサーになり顧客を増やす人、組織でのキャリアで培った人脈をもとに仕事を拡げている人など。自分の強みを活かす戦略が重要でしょう。
Q:コーチングは対面やオンラインなど、どんな形式で行われますか?
A:基本的には対面形式かオンライン形式で、メールやチャットなどを通して補完的なサービスを提供することもあります。covid-19によるリモートワークの増加と定着により、オンラインでコーチングを行うケースが増えているようです。
Q:どのような分野でコーチは活躍していますか?
A:経営層を対象にしたエグゼクティブコーチ、管理職を対象にしたビジネスコーチ、キャリア開発に特化したキャリアコーチ、人生全般を扱うライフコーチなど対象者や分野が細かく分かれます。リーダーシップやプレゼンテーションなどのテーマに特化したコーチもいますが、日本では複数の領域をカバーするコーチが多いようです。