「好きなことを仕事にする!」を実現した人の3つの特徴~コーチングで加速させる~.
世の中の8割の人は、好きな仕事をしていない。
そんなことは当たり前だと、あなたは思いますか?
多くの子ども達は、将来の夢を聞かれると嬉しそうに笑みを浮かべて答えますね。
でも大人になるにつれて、いつの間にか理想と現実のギャップに慣れたり、言い訳が増えたりします。
「本当の夢」や「心の底から望む自分」を意識的・無意識的に封じ込めてしまうことは、よく起こることだと思います。私もそんな一人だったかもしれません。
Live Your Legend (自分の伝説を生きる)というプロジェクトを設立し、Ted Talk(How to find work you love)でも世界的人気を集めているScott Dinsmore(スコット・ディンズモア/キリマンジャロ登山中に不慮の事故で2015年没)も、かつて同じような人生を送っていました。
フォーチュン500にランクされる一流企業で働き始めて2か月が経過した頃、あるきっかけで彼は「どうすれば好きなことを仕事にできるか」を探るために、エリートビジネスマンの道を捨てました。
それから300冊もの本を読み、好きなことを仕事にしている人に会い続けました。
そして、好きなことを仕事にしている人に共通する3つの特徴を発見したのです。
ここでもっとも大事なことは、この3つの特徴は特別なことではないということ。誰もが必ず実行できる次のようなことなのです。
自己認識、小さな挑戦、新しい環境
①自分を知る
- 自分の強みは何か、時間が経つのも忘れてお金のことも考えずに熱中できることは何か。
- 何かの決断をするとき、どんなことを基準に意思決定するか(たとえば、家族、友達、成功・・・)
- 日々、経験していることを振り返り、自分が心惹かれること、嫌なことの本質を認識する手がかりにする
②自分の限界を拡げる
- できないと思うことに挑戦する・・・といっても、ほんの些細なことからでいい。短い距離のランニング、2~3キロの減量など。(“できない”が、“できた”という経験に変わることに意味がある)
③好きなことを仕事にしている人たちと共にいる
- できるだけ、既に好きなことを仕事にしている人、情熱的に生きている人がいる環境に身を置くようにする。(“普段つきあっている人が5人いたら、その平均が自分”という言葉もある)
マインドフルネスで翻弄されている日常に気づく
さて、彼の提案を実際どのように活用していきましょうか。
日本人は仕事に対する満足度が特に低く、LinkedIn (リンクトイン)が世界26カ国のユーザーに実施した調査においては「今の仕事にやりがいを感じている」と応えた割合は日本が最下位でした。(Linkedin2014年タレントトレンドレポートより)
前述した③…あんなふうに生きたいな、と思えるような人と出会うこと、そのような人々が多い環境を見つけることが容易ではないかもしれません。
だからこそ、まずは周囲に惑わされず自分と繋がることが大切だと思います。今この瞬間に湧き起こってくる事に注意を留める…。マインドフルネスは、本当に好きなことと繋がっていくためのコンディションを支え、耕してくれるでしょう。
毎日ほんの少しの時間でも立ち止まって、心のザワザワや身体の小さな悲鳴、ちょっとしたトキメキなどをキャッチしてみてください。
ただ今この瞬間に湧き起こってくる感覚を、評価も判断も手放して身体感覚を通して観察してみる。忙しく流れていく日常に“立ち止まる隙間”を入れることが、いつしか「心の声」の棚卸作業にもなっていきます。
※MBCCでは、どなたでもご参加可能なオンラインでのマインドフルネス瞑想会を実施しております。マインドフルネスに馴染みの無い方や深めたい方は、是非ご参加下さい。詳細はMBCC Event よりご確認下さい
ジャーナリングで心の声を可視化する
少しマインドフルネスに慣れたら、「書く瞑想」とも呼ばれるジャーナリングもお勧めです。
やり方は簡単。一定時間(数分~10分程度の取り組みやすい時間でOK)、心や頭に浮かぶことをそのまま手を止めずにノートなどに書き続けます。「好き」を仕事にするヒントを得るのであれば、例えば、こんな問いをテーマにしてジャーナリングしてみてはいかがでしょうか?
「仕事」を通して成し遂げたいことは?
「情熱」を感じる瞬間は、どんな時?
「やりがい」はどんな時に感じる?
「人生の使命」を一言で言うと?
本当に望んでいる「仕事」が出来たらどんな気持ちになるでしょうか?
人生を振り返る時が来たら、どんな人生だと満足できるでしょうか?
マインドフルネスで澄み渡った湖畔の水面のようになってくると、ジャーナリングがいっそうパワフルに機能します。
コーチングで「好きなことを仕事にする」を加速させる
スコットがTed Talkで力説することは、たしかに誰もが実行できること。でも、“その気になれば”ということと、“それを続ければ”という注釈がつくはずです。
けっして一足飛びの特効薬を伝えているのではありません。
彼が設立したLive Your Legendというプロジェクトの価値も、世界中の「できることなら”好き“なことを仕事にしたい」、「情熱的に人生を歩みたい」という思いを共有する人々が繋がり、サポートを受けられることにあるのでしょう。
ライフコーチングやビジネスコーチングでも、同じような思いを持つ人に対して、コーチがカスタムメイドのプロセスを共にデザインして支援します。
ぜひ、情熱をもって生きるためにコーチをつける、という選択肢があることをお伝えしたいと思います。
コーチが伴走しながら「好きなことを仕事にする」というジャーニーを作り出していく…このような目的をサポートすることが、まさに「自分の大好きな仕事」だと感じているコーチが世界中にいます。
「仕事」に迷いがある、「キャリア」や「叶えたい夢」について考えたい方は、是非一度こちらの動画をご覧になって下さい。
そして、ぜひTed Talkで彼が最後に語りかける問いを、十分に受けとめ、あなたの思考を刺激してみてほしいと思います。これ自体がコーチングのパワーに溢れています。
※スコット・ディンズモア氏は、どうすれば喜びに満ち意味のある仕事を見つけることが出来るのか、4年間かけて考え、「Live Your Legend」という人々が夢中になれることを見つける手助けをするキャリアと人脈のためのプラットフォームを設立されました。そして、2015年に不慮の事故で亡くなられた後も、彼の「パッション」は時空を超えて、まさに伝説となり世界中の人々をインスパイアし続けています。スコット氏のご冥福を祈ると共に、心から哀悼の意を表します。
一人でも多くの方が、心から望む夢を仕事で叶える世界を願い、彼のパッションとともに本コラムにさせて頂きました。
TED Talk (How to find work you love – Scott Dinsmore)
MBCCリサーチ担当 今村佳未